文章サンプル

長くなるので、続きに書きます。
小説・ゲームシナリオ(ノベルタイプ)・台本の三種類を置いています。
小説(100字)

 机にカードを並べて悩んでいる女性に、元気の良さそうな少女は声をかけた。
 話を聞くと、女性は、恋の行方について、マルセイユタロットで占っているらしい。
「気になる男の人でもいるのっ?」
 少女は、尋ねた。




ゲームシナリオ(ノベルタイプ/250字)

「えええええっ!!」

ああ、うるさい。

もともと声が大きいえんじぇるさんが、また大きな声を張り上げている。

(足音)

しかも、どたばたと騒がしい。

イトエ
「……なにごと?」

ああ……。

ユイが原因のような気がした。




台本(100字)

SE:足音

angel_01
「ちょっとトキノブ!」
⇒慌てたように

tokinobu_01
「どうしたんですか、そんなに慌てて」
⇒おだやかに

angel_02
「あなた……、私のこと好きだったの?」

tokinobu_02
「? 好きですよ。とてもまっすぐで優しいですからね」
⇒きょとんとして

angel_03
「ご、ごめんなさい……。そうとは、全然気づけなくて……」
⇒照れながら

tokinobu_03
(まさか……)
⇒ユイの顔を思い浮かべて




小説(250字)

 天使の存在を信じていますか?
 天使は、いつも身近にいます。
 そう、今もそこで、あなたを見守っているのです――。
「ううー、暑いよお」
 蒸し暑い室内。ボリュームのある、見るからに暑そうな髪形をした少女は、テーブルに突っ伏しながら嘆いた。
 少女の名は、大空 天使(おおぞら えんじぇる)。通称“えんじぇる”。職業は、エンジェルタロットカードを用いた占い師だ。
 今は、夏真っ盛りの時期。暑いなら、冷房の効いた部屋にいるのが、普通なのだが……。
 彼女は、売上が乏しく、冷房代をけちっているのである。




ゲームシナリオ(ノベルタイプ/250字)

(風鈴の音)

トキノブ
「いい風ですね……」

「あつーい。うあー。あついよー。しんじゃうよー」

トキノブ
「………………」

隣の部屋から、力のない声が聞こえます。
声の主は、えんじぇるでしょう。

えんじぇるの部屋のエアコン、
壊れているわけではないはずですが……。
どうしたのでしょうか?

私は、暑いのは、わりと平気です。
特に、今日は、涼しい方です。
窓を開けて扇風機だけで、大丈夫です。

えんじぇる
「うえーん。あついー。あついよー」

トキノブ
「…………やれやれ」

冷たい麦茶でも持って、えんじぇるの部屋に行きましょうかね。




台本(250字)

yui_01
「ねえねえ、イトエちゃん。星って何だったかしら」
⇒無邪気に

itoe_01
「願望成就とか、そういうの」
⇒淡々と

yui_02
「あっ、そうなのねえ。月は、祝福だったかしら」

itoe_02
「祝福は太陽。月は、正位置ならあまりいい意味を持たない」

yui_03
「ええ~、そうだった~? 悲しいわよねえ。私、お月様って好きなのよ」

SE:机を叩く

itoe_03
「いい加減にしなさい、ユイ。それに、ユイが使うのは、マルセイユタロットでしょう。
 私は、ウェイト版なんだから。意味が違うものもあるはず。
 私に聞いてないで、ちゃんと覚えなさい」
⇒強く

yui_04
「そこまで違わないし、イトエちゃんに聞いた方が早いんだもん」
⇒けろっと

itoe_04
「お客を不安にさせる」

yui_05
「そう?」

itoe_05
「そう。必ず!」
⇒怒ったように

yui_06
「そう……」
⇒しょぼん




小説(500字)

「この子たちが、新しく入ってくる子?」
 ふんわりとした金髪を二つ結びにしている少女が、怪訝そうに言う。赤い着物に黒髪の男性は、その雰囲気に違わず、落ち着いた様子で頷いた。
「そうですよ」
「えー、こっちの子、かなりきつそー……。大丈夫かな?」
「私もえんじぇるも、あまりきついことは言わないでしょう? でしたら、そういったタイプも必要ですよ……。えんじぇるは、彼女をお願いします」
「えっ、私? トキノブは?」
「私は、こちらの方からご指名が来ていまして……」
「ええー……。不安だなあ……」
 えんじぇると呼ばれた少女は、小さくため息をつく。一方、トキノブと呼ばれた方は、苦笑を浮かべた。
「さあ、“仕事場”へ案内しに、彼女たちを迎えにいきましょう」
「……はぁい」
 えんじぇるは、あまり乗り気でない返事で、写真をポケットに入れる。トキノブも、もう一枚を手に取り、えんじぇると共に玄関へ向かった。
「頼みましたよ」
「……ん、トキノブも頑張ってね」
 二人は、それぞれの道を歩き出した。
 空が青く、高い。
 こんな日は、天使もはしゃいでいるだろう。
 神様も、よく世界が見渡せるだろう。
 今日は、どんな一日になるのだろうか。




ゲームシナリオ(ノベルタイプ/500字)

うーん。

改めて写真を見ているけれど……。

えんじぇる
「本当にきつそうな女の子だわ……」

えんじぇる
「お客さんをめためたにしないかしら」

えんじぇる
「……あ」


「………………」

うわぁー、写真よりずっときつい顔!
仏頂面にもほどがあるわ!

えんじぇる
「は、はじめまして!
私、えんじぇるよ、大空 天使(おおぞら えんじぇる)」

えんじぇる
「イトエよね?」

イトエ
「………………」

うわ、あからさまに嫌そうな顔された。名前間違えたかしら。

写真の裏側に書かれた文字には、“イトエ”と書いてある。
なら、イトエのはずなんだけど……。

イトエ
「馴れ馴れしく呼び捨てで呼ばないでくれません?」

えんじぇる
「へ」

イトエ
「早く、仕事場に連れていってください」

……トキノブ。

やっぱり、私は、この子と合わないかも……。

えんじぇる
「じゃ、じゃあ、案内するわ。
私のことは、気軽に“えんじぇる”って
呼んでくれて構わないわよ、イトエちゃん☆」

イトエ
「…………」

あ、あれ? い、今舌打ちされた? か、悲しいわ……。

えんじぇる
「い、イトエさんは、タロットなのよね?」

イトエ
「早く行きましょう」

えんじぇる
「ああ、はい」

うわぁーん、トキノブ助けてー!




台本(500字)

tokinobu_001
「こんにちは。ユイさんですよね?」

yui_001
「やぁ~ん、こんにちわぁ~。トキノブさんねぇ? 思った通り、素敵な男性だわぁ」
⇒うっとり

tokinobu_002
「ありがとうございます。では、参りましょうか。えんじぇるやイトエさんも待っていますよ」
⇒ユイの様子を気にしない

yui_002
「いいわよ、そんなの」

tokinobu_003
「……はい?」

yui_003
「デートしていきましょうよぉ」

tokinobu_004
「いつ仕事が来るかわかりませんから、待機していないと」

yui_004
「えぇ~、少しくらいいいじゃないの~。イトエちゃんは、そんなことくらいで怒ったりしないわよぉ」

tokinobu_005
「いえ、イトエさんのお話ではなく、お客様のお話でして……。それに、えんじぇるも待っていますから」
⇒少し困る

yui_005
「えんじぇるちゃんって、そんなに怒りっぽいの?」

tokinobu_006
「怒りっぽくはないですが」

yui_006
「なら決まり~! ちょっと遊んでいきましょうよ~!」

tokinobu_007
「ああ、ユイさん……! 困りますよ」
⇒困る

yui_007
「どうしてよぉ」

tokinobu_008
(ここは、えんじぇるを理由にしてしまいましょう……)

tokinobu_009
「すみません。実は、私は、えんじぇると恋人同士でして。早く戻らないと」

yui_008
「あら、そうだったのぉ! じゃあ、お姉さんが、マルセイユタロットで占ってあげるわぁ」

tokinobu_010
「え、いえいえ、いいですよ」

yui_009
「んもう、遠慮しないで。これも何かの縁だし、早く行きましょう!」

SE:駆けていく

tokinobu_011
(ああ、えんじぇる、すみません……)
⇒申し訳なさそうに
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